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現代の民話―あなたも語り手、わたしも語り手 (中公新書)
本, 松谷 みよ子
によって 松谷 みよ子
4.7 5つ星のうち 3 人の読者
ファイルサイズ : 18 MB
内容(「BOOK」データベースより) 「民話」と聞いて何を思い浮かべるだろう?鶴の恩辺しや笠地蔵だけが民話なのではない。いまも、巨大な現代社会のなかで、新たな民話がふつふつと生まれ語り継がれている。耳を澄ませば、そして、聴きたいと思う心があれば、現代の民話はどこにでもあるのだ。偽汽車や公害を知らせにきた河童、戦場に舞う魂、学校の怪談、死者からのことづて、神かくし…現代民話の第一人者に誘われ、その豊かで奥深い世界をめぐる。
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民話は過去の遺産のみではなく、現代も産まれ続け、語り継がれる生き物であるという主張が込められて集めた数々。松谷みよ子さんが一生を通して続けた仕事の核心の部分だと感じた。昔、タヌキやキツネが、と語られてきた民話に、やがて汽車が現れる。タヌキが汽車に化けて、誤って本物の汽車と衝突してしまった、など。神かくしも民話に良く出てくるが、いま現在の北朝鮮に拉致されて半世紀ものあいだ、苦忍の年月を刻む人々と繋がっていること。離れた地方でお互いの関連もなく発生する同じ物語について。民話が、なぜ民話の形を取っているのか、そこに何が込められているのか。民話の形で生き延びようとしてきた人の心を訪ねて全国を歩き収集した土台の上に、今を生きる場で何が求められているか、するべきかを深く考えてきた松谷みよ子さんの意志が、ハッキリと伝わってくる。それぞれの立場で引き継いでいかなければならない、たいせつな日本の宝だと思う。
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