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ワイン用 葡萄品種大事典: 1,368品種の完全ガイド
本, Jancis Robinson
によって Jancis Robinson
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内容紹介 ソムリエ・ワイン界称賛-名著!本邦初の翻訳版ワインの女王,ジャンシス・ロビンソンがその右腕ジュリア・ハーディング,DNA解析の専門家ホセ・ヴィアモーズと集大成した画期的名著!初の翻訳。本事典は,ワイン界の第一人者による圧倒的な情報量の多さと正確さを誇る網羅的なワイン用ブドウ品種の解説書である。ワイン用に世界各地で生産されるブドウ栽培品種1,368種を取り上げ,各品種の解説のみならず,その品種から作られるワインの多様性にも触れるなど広がりを持たせた内容である。具体的には,栽培品種ごとに1) ブドウの起源と親子関係(育種系統やDNA解析で明らかになった親子関係)2) ブドウ栽培の特徴(生育特性、果実の特徴、罹りやすい病気、栽培適地など)3) 産地とワインの特徴(各国の栽培状況,ワインの種類や特徴,推奨される生産者など)から構成されている。また,カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ,シラーなど,近年のDNA解析で明らかになった詳細な親子関係や,これまでまとまった情報が少なかったセイベル系品種なども貴重な系統図が示されている。[原著:Wine Grapes: A Complete Guide to 1,368 Vine Varieties, Including Their Origins and Flavours]・ワイン関係の研究・教育に従事している人・ブドウとワインに関するデータベースを必要としている人・ブドウ栽培農家,ワイナリー,ソムリエ,ワイン関連飲食店,ワインの輸入・流通・販売に携わる方・農学,果樹園芸学,ワイン科学,醸造学,食品科学関連の学生,研究者・ソムリエ資格取得を目指す人
ファイル名 : ワイン用-葡萄品種大事典-1-368品種の完全ガイド.pdf
ワイン用 葡萄品種大事典: 1,368品種の完全ガイドを読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
私のワイン経歴は結婚前、1974年に欧州旅行をするしばらく前に火が付いた。3週間、フランス、オーストリア、ドイツ、スイス、イタリアと回るうちに、すっかりワインに魅れた。翌年、結婚すると、家内が毎晩、異なる夕食を料理してくれ、異なる料理には、異なるワインが合うことも少しづつ学んでいった。当時のワインは、本書で読めるようなDNA情報などはまったくない。その土地の伝承などを当時のワイン書は伝えてくれたが、どう見ても、今思うと、アカデミックではない。商売根性丸出しの各地の業者も結構あることを、徐々に学んだ。1986年にしばらく英国滞在した時に、すばらしいワイン書をたくさん買い込んで、趣味として勉強した。その後長く愛読したワイン書は、Hugh Johnson, Michael Broadbent, Robert Parkerあたりで、新著も時々購入し、業界の情勢変化を追いかけていた。Jancis Robinsonがかつて1996年にだしたGuide to Wine Grapesは彼女の単著で、約800種類のワイン用ブドウとワインの関係を論じていて、当時としては、コンパクトながらぎっしりと重要な情報が詰まっていたが、今回の本の原著は、さらに強力な協力者が加わり、世界中の1400種類近くのブドウとそれらを駆使したワインの関係をまとめており、比類のないレベルの本に仕上がっている。実は、私は一足先に英語版kindleを購入し、ほぼ、半分くらいは既に読んでいる。ブドウの実態を知りたいときに、その品種の項をまとめて読んできた。DNA鑑定の情報なども加わり、驚くべき、新しい情報がわかり、今までのワイン書で読んだ話は相当入れ替える必要がでたものが大量にある。英語の苦手なかたは、本書の要点は、翻訳版の商品の説明というところに要領よく日本語でまとめられているので、そちらを参照されたい。長年高い値段で取引されていたアメリカ固有のブドウといわれていたジンファンデルも、イタリアのプーリアに原種があることがDNA鑑定で暴かれている。また、フランスのブルゴーニュで高級葡萄として知られるピノノワールや、ピノブランとピノグリなどは、皮の色が黒から白まで、交配後あれこれできたのだが、もともとは同一品種だと判明している、、等々、ワインに本格的に対応する気なら、本書は欠くべからざる一冊であることは、言うまでもない。本当は英語版のほうが安くてお薦めだが、この翻訳版は、序言などあちこち読んで見たが、強力なチームで日本語化されたことがわかる。日本のワイン関係者には、必備の一冊となるであろう。我が家にも英語が不得意な妻もいるので、敢えて日本語版も購入することとなった。この書はいいかげんな伝説や商売根性を密かに盛り込んだワイン書などではないからだ。ワイン伝統国で高級化したワインに使用された葡萄品種などが、ワイン新興国でもてはやされた時代がしばらくあったが、この書のような知識の普及で、新しい交配技術などを利用した新鮮な味のワインが各地で試される機会も増えているようだし、各国のシャルドネ、リースリング、カベルネ・ソーヴィニョン、ピノ・ノワールなどが氾濫するやや単純化されたワイン世界に、この書は大きな楔を打ち込むことになるであろう。20年以上前のワイン書で学んだ知識では、とてもこれからは通用しないだろう。
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