地形で読み解く鉄道路線の謎 首都圏編 (単行本)本無料ダウンロードpdf
地形で読み解く鉄道路線の謎 首都圏編 (単行本)
本, 竹内 正浩
によって 竹内 正浩
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内容紹介鉄道の路線を扱うこれまでの書籍には無かった、地形論的アプローチ。鉄道は勾配に弱い乗り物で、地形を考慮しないルート選択は成立し得ない。特に、機関車が非力だった創成期の鉄道は勾配が10‰以下に抑えられ、ほとんど水平の場所しか敷設できなかった。また勾配の問題だけでなく、未熟な土木技術や工事費用の点から、トンネルや橋梁を極端に避けた。そのため、現代から考えればトンネルや橋で難なく抜けられる場所に思えても、極端なカーブを用いたりしている箇所が少なくない。本書は、東京都心部と近郊の鉄道を取り上げ、路線がどのように決定されたか、地形を糸口に謎解きを楽しむ一冊である。著者について1963年愛知県生まれ。1985年北海道大学卒業後、JTBで20年近く月刊『旅』などの編集に携わり、各地を取材。退社後、地図や近代史研究をライフワークとするフリーライターに。著書に『地図と愉しむ東京歴史散歩』『地図と愉しむ東京歴史散歩 都心の謎篇』『地図と愉しむ東京歴史散歩 地形篇』(中央公論新社)、『地図で読み解く日本の戦争』『鉄道と日本軍』『軍事遺産を歩く』(筑摩書房)、『明治・大正・昭和 東京時空散歩』(洋泉社)、『日本の珍地名』『地図もウソをつく』『戦争遺産探訪』『黄金世代の旅行術』(文藝春秋)、『地図で読み解く戦国合戦の真実』『地図だけが知っている日本100年の変貌』(小学館)、『空から見る戦後の東京 60年のおもかげ』(実業之日本社)、『地図で読み解く東京五輪』(ベストセラーズ)など。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)竹内/正浩 1963年愛知県生まれ。JTBで20年近く月刊『旅』などの編集に携わり、各地を取材。退社後、地図や近代史研究をライフワークとする文筆家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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JR品川駅を線路沿いに北上すると、都営地下鉄浅草線の泉岳寺駅のそばに通称「ちょうちん殺しのトンネル」というのがある。関電工の本社にいくには、ここが近道でもあるのだが、なにぜ高さが低い。個人タクシーが強引にこのトンネルを通過しようとしたら天井にちょうちんサインが引っかかって壊れたという都市伝説から「ちょうちん殺し」の名がついたと言われている。なんでこんな高さの低いトンネルが作られたのか、ずっと不思議だったが、本書を読んでなぞが解けた。このトンネルは、もともと自動車ではなく船用に作られた航路だったのだ。東海道線は海岸線よりやや海側に作られ、明治の昔には今でいう第一京浜のあたりはまだまだ砂浜で漁船がいっぱいあった。漁船は海への出口を必要とする。そのための航路が何本もあったが、砂浜が埋め立てられるにつれ漁船の数も減少。最後まで残ったのが泉岳寺近辺の漁村で、昭和43年まで、このトンネルは漁村が海との間を行き来する航路だったのだ。だから高さが低くても用を成したのである。それが埋め立てられ、自動車用のトンネルに転用されたのである。最初の頃は日本の自動車は小さかったので問題なかったが、だんだん大型化するにつれ、不便が生じるようになったと、こういう分けなのである。他にも、もともと新橋-渋谷間の地下鉄銀座線は、もともと東急電鉄の経営で、だからこそ東急の建物の三階に地下鉄銀座線の渋谷駅ホームがあるとか、「へー」と思わせられるネタが満載である。これさえあれば東京近辺の鉄道の謎はほぼ解明することが出来るといっても過言ではない。
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