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失われたサンゴ礁が警告する沖縄の未来 (幻冬舎ルネッサンス新書)
本, 千葉 日比魚
によって 千葉 日比魚
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内容紹介 「人間とサンゴが共生する未来」を問う、渾身のルポルタージュ! 沖縄といえば、なにを思い浮かべるだろうか? 南国特有のきらめく日差し、白い砂浜、美しいサンゴが生きる青い海……。実際、とくに石垣島や西表島の海に棲息するサンゴや魚の種類は多く、生物の多種多様多様性は世界一と言われるほどである。海に潜ればミドリイシ類やショウガサンゴにコモンサンゴ、キクメイシ、テーブルサンゴ、ハマサンゴなどが、陸上のお花畑のように密生し、色鮮やかな魚たちが舞う世界。しかし、それらの美しいサンゴはこの20年間で10分の1にまで激減している。色とりどりの魚や珍しい生き物たちの棲家たるサンゴは、同時に彼らの食べ物であり、海の生物の約25パーセントはサンゴ礁に頼って生きている。また、「海の熱帯雨林」とも呼ばれ、二酸化炭素を吸収して酸素を作り出すサンゴ礁は、たくさんの魚が獲れる「漁場」であり、サンゴ礁が漁業にもたらす経済効果は107億円と推計される。さらに台風などによる高波を防ぐ防波堤の役割も果たし、観光資源としてもその意義は大きく、サンゴ礁のある海がもたらす経済的効果は2400億円にも上ると言われている。 なぜ、サンゴ礁はこうまで激減してしまったのか? 衰退する沖縄のサンゴ礁を救うために、私たちになにができるのか?——沖縄の開発の歴史から地球温暖化の問題、水質汚染の元凶、国と沖縄県のさまざまな対策、植え付けによってサンゴ礁再生をめざす人々……、10年にもわたる執念の取材を通して、人間とサンゴ礁とが共生する未来を問う、渾身のルポルタージュ。 内容(「BOOK」データベースより) 沖縄の海に棲息する美しいサンゴ。しかしその数は、この20年間で10分の1にまで激減した。衰退する沖縄のサンゴ礁を救うために、私たちになにができるのか?―沖縄の開発の歴史から地球温暖化問題、水質汚染の元凶を解き明かし、政府の対策や民間人の努力を追う!10年にもわたる執念の取材を通して、人間とサンゴが共生する未来を問う、渾身のルポルタージュ。 商品の説明をすべて表示する
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沖縄での代表的な埋め立てや海岸改変工事の経緯や、その際に行われたサンゴ移植の成功率が、年代や事業によってどう異なるのか俯瞰するのに役立ちます(第4章)。那覇空港や辺野古の事業で移植事業の結果がどう出るかについてもまとめていただけたら、移植技術の改善などで移植成功率が年々高まっているのか分かると思います。サンゴ植え付け技術の進歩についても、環境省、NGOから漁協、企業の研究所まで、様々な取り組みを取り上げており(第6章)、通読すると、経済的にも労働力の点からも低コストで効率的な方法が浮かび上がってくる。様々な現場で、サンゴ礁保全の選択肢を考える際に役立つ情報と思われる。サンゴが生きられるきれいな海を取り戻すことが大切という点で、沖縄における再生水利用の取組み(第7章)は短い章だが興味深かった。サンゴが生きられるきれいな海を取り戻したいという著者の思いが伝わる労作である。
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